2016.05.09更新

有責配偶者からの離婚請求はハードルが高い

 不貞は夫婦の離婚原因となるもので,不貞をした一方配偶者は離婚の原因を作り出した「有責配偶者」となります。有責配偶者からの離婚請求はとてもハードルが高いのが現実です。別居期間の長さ,未成熟子の存在,離婚によって相手配偶者が精神的・経済的・社会的に過酷な状況に陥るかどうか,といった諸事情を考慮して離婚の可否を判断することになりますが,小さなお子さんがいる場合には,相当な別居期間をおく必要があるでしょう。

 

裁判外で合意できれば離婚は可能

 上記は裁判離婚の場合であり,協議離婚・調停離婚であれば合意を形成できる限り離婚はできます。早期の離婚を希望する場合は,これらの方法で離婚に向けた話し合いを行うことになるでしょう。但し,金銭面では譲歩が必要になるかもしれませんね。 速やかに離婚できない場合には別居するしかありません。どれくらい別居すればいいのかというのも難問ですが,これも夫婦の年齢、子どもの有無、婚姻期間や同居期間などを考えて検討することになります。

 

投稿者: 弁護士石井康晶

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